なつかしいメンツ
先日、とってもなつかしい顔に会いに行きました。
学生時代にアルバイトしていたレストランに、とっても久しぶりに友人とご飯を食べに行ったんです。
なんでもその友人が結婚が決まったとのことで、お祝いもかねて合う約束をしたんです。
場所もすでに下記の大阪の式場に決定しているらしく、招待してもらいました。
とても仲の良い友人なので今からすごく楽しみですし、いつまでも末永く幸せでいてほしいとただただ願うばかりです。
飲食店のバイトの思い出
ちなみに友人と食事をした飲食店で、尚且つ昔私がアルバイトをしていたレストランですが、そこは、割と規模の大きなレストランで、飲食業のアルバイトが初めてだった私にとって、何もかも新鮮で、仕事をするところというよりは、見るものすることが面白くて仕方がない場所でした。
キッチンでのお仕事もあり、それまで家の家事の手伝いなど何もしていなかった私にとっては、包丁の使い方さえも初めてのことで一から教えてもらうありさまでした。
最初は包丁の握り方から。
左手は猫の手!って言われて、猫の手って何?というくらいの私に教えてくれる上司のかたは、さぞかし大変だったと思います。
最初はねぎのみじん切りから。
上司が見せてくれる見本のスピードはまさに神業のように見えました。
ねぎのみじん切りを一生懸命、ゆっくりゆっくり、手を切らないように、指定されたミリ数にそぐっているのか自問自答しながら切ります。
でも、レストランのキッチンというのは、いわば戦場みたいなものです。
そんな悠長な仕事をするところではないし、そういう存在がキッチン内にいることは、とってもほかの方にとって迷惑なのです。
身の置き所のない気持ちをいっぱい味わいつつ、初めてのねぎのみじん切りが完成しました。
すると、ちょうどねぎを切らしていたということで、私が初めて切ったねぎが調理担当のかたのところに持っていかれました。
なんだか、その時、すごく感動したんです。
私の切ったねぎが、お料理に使われている。
そして、そのお料理が、お客様のところに運ばれて、食べていただける。
だかだかねぎのみじん切り程度のことですが、私にとって初めての体験です。
ちょっとしたショックでした。
少しずつ上達
やはり、必要に迫られることと、まわりの迷惑になるから早く上達しないといけないというプレッシャーのもとで修業すると、いやでも早く上達するものですね。
つたない包丁の使い方も、みじん切りのスピードも、日に日に早くなってきました。
そうやっていい気になっていると、とたんに失敗したりするもので、少し上達したころに、よく手を切ってしまっていたものです。
包丁も、とてもよく切れるものでした。
上司のかたが、毎日砥石を使って整えていました。
そういう包丁で切ると、トマトのよく熟したものなんかも、スパスパと何の苦もなく気持ちよく切れるものです。
今、自宅の包丁で、完熟トマトを切るたびに、そのことを思い出します。
数年ぶりに行ったレストランでは、私を仕込んでくれた上司がまだいらっしゃいました。
すこし体形も変わっていたけれど(笑)中身は厳しいやさしいあの頃のまんまでした。
ほかにも、私がいっぱい迷惑をかけた同僚も数人いました。
テーブルについた私とっ友人のところに来てくれ、少しですが会話もできました。
あの頃お店で出していたメニューが、今も変わらずにあったので、迷わずそれを注文しました。
お客さんとして初めて食べたそれは、本当においしかったです。
また、必ず行きたいと思います。