大阪の値切り文化
大阪といえば、お金への意識が強い、値切るのが当然というイメージを多くの人が抱いています。
このように大阪独自のお金に対する文化が芽生えたのは商人の町として栄えてきた歴史が影響しています。
商人が仕事をするためには損得の概念が重要であり、これが根付いて今の金銭感覚が身についているのです。
大阪の人たちは全て損得勘定で考えるといわれています。
少しでも安く買うのは当然のことです。
ただし、安ければなんでも良いのではなく良いものを安く買うことが重要です。
この考え方は長く大阪の人たちの根底にあり、子供たちに対しても親はそのように教え込みます。
ただ安い、高いということではなくものの価値を見抜くことや適切な価格とその見極め方を身につけるよう教えることで、子供の頃から生きたお金の使い方を学んでいるのです。
これは、大阪の商人が成功する理由の一つともいえます。
小さい頃から正しいものの見方や金銭感覚を身につけておくことで自然とカンの良い商売人の英才教育をしているのです。
値切るということへの考え方
このような値切る文化は全国共通しているものではありません。
大阪以外の地域では、値切るということに対して恥ずかしさを持っていたり、周囲から白い目で見られるのではないかと不安に思ったりするものです。
特に関東でも江戸っ子は安い買い物でも値切るということは粋じゃないと考えて値切らないことに美徳を感じています。
実は、最近ではこの値切るという行為が大阪でも見られる機会が減ってきています。
特に若い人にとっては値切るということが大阪独特の文化ということから馴染めず使いこなせなくなっているのです。
なくなっているわけではない値切り文化
若い人を中心に値切ることへの躊躇いが出ていますが、これは草食系男子の影響ではないかという声もあります。
積極的に自分から声をかけることができなかったり、恥ずかしいから少しの得なら値切るのをやめようと考えたり、マイノリティであることへの不安であったりということが背景です。
もう一つの影響としてファストフードやファストファッションをはじめとしたリーズナブルな商品が購入できる場面が増えていることがあります。
値切らなくても安く買えるからそのままでいいと考える人が増えているのです。
このような人たちが増えたことで、値切り文化は消えてしまったように思われていますが、そのようなことはありません。
実際、大阪で商人をしている人たちは値切り文化を良いものと捉えており、どんどんと値切って欲しいと思っているのです。
これは大阪に住んでいる人はもちろんですが、他の地域に住んでいる人に対しても旅行の記念として体験して欲しいと考えています。